良し悪しを見極める

良し悪しを見極める

 私は占いが好きです。
 統計学とか、仕組みとか、難しいことはわからないけれど、それに従えばある程度いいことが起きるかもと思うとポジティブになれるし、安心しますよね。良くないことが書かれていたら信じなければいいし。

 昨年、私はとある占いの本で、来年のいついつくらいに、体調が悪くなるかもと書かれていたのを目にしました。私は笑いながら、そんなことある訳ないと思っていたのですが、次の年、本当に不調が続いて。そういえばあの時、あの本にそういう風に書いていたなと。信じすぎるのも良くないとは思いつつ、少しだけ怖くなった思い出があります。

 『確証バイアス』という言葉があるのをご存じですか? 自分にとって都合のいい情報ばかりを集めてしまい、逆に反対の情報を無視したりしてしまう、という言葉だそうです。これは、人が誰しも持っている感覚なのだそう。

 私は、おしゃれなランチを探すときに、レビューをとっても気にします。星がいくつ付いているかを見て、美味しかったと書いている人の意見をたくさん読みます。その中で不味かった、という数件の意見は見なかったことにして、最終的にお店を決めます。

 たとえば、血液型占いもそうです。A型は几帳面だとか、B型はマイペースだとか。だれが決めたことではなく、みんながそう言っているから、書籍にもそう書いているから、という理由でその人を決めつけてしまいがちです。

 もちろん会話をするうえで、そういった話は楽しくて盛り上がりますが、必ずそうと決まった訳ではないのに、その瞬間でその人となりを決めつけてしまうのは、ちょっと勿体ないなと私は感じていました。

 たとえそれが真実じゃなくても、何事も自分の良いように解釈してしまいますよね。その方が、きっと生きやすくて楽だから。でもその考え方が本当に良いのか悪いのかは、最終的に私自身が判断することです。
 人の言葉やネットの情報をただ受け止めるだけではなく、自分の中で一度、立ち止まって考えてみることが大事なのかもしれません。

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